多趣味人ブログ

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喜多方ラーメンって?

福島県の北西部、会津地方に喜多方市という市がある。人口は4.5万人ほどであり、蔵が立ち並ぶことから蔵の街として知られている市である。福島県外の人からすれば、喜多方ラーメンで名前を知っている人がほとんどだろう。

しかしこの喜多方ラーメンって一体何を指すのだろうか。

一般的には「あっさりした醤油ラーメン」が思い浮かばれるだろうが、しかし実際のところ、喜多方市に立地する喜多方ラーメンを謳うラーメン店では麺の太さやスープの味、濃さなども違うようで、これといった共通項がないのです。せいぜい醤油味という点が共通項でしょうか。ところがどっこい、味噌味や塩味もあったり、これはもうわかりませんね...。まあ、一般的には醬油味が知られていますけれどもね。

また、喜多方ラーメン特有の具材が使われているというわけでもありません。実のところ、どこでも誰でも作れてしまいます。

この情報を見て、「喜多方ラーメンって何?」と聞かれたときに、何と答えましょうか。

個人的には「喜多方市で提供されるラーメン全般」と答えるしかありません。

 

実はこの喜多方ラーメンをめぐってはひと悶着あったようで、喜多方ラーメン地域団体商標制度に基づき商標登録をしようとしたところ、特許庁はこれを認めず、これの取消訴訟最高裁は原告である喜多方ラーメンの団体側の上告を退け、団体側の敗訴となった事件があったようです。

原告団体に加入している加盟店は喜多方市内でも50%程度であり、加盟店以外でも喜多方ラーメンという商標が使用されている点、先述した、味に関する定義のあいまいさ、すでに喜多方ラーメンというブランドは十分な知名度がある点などが、理由として挙げられています。

 

喜多方ラーメン自体は勿論嫌いということはないのですし、関東でも喜多方ラーメン坂内食堂などの有名チェーンもあって、気軽に食べることができ、福島を懐かしむことができていいとは思いますが、これを地域のブランドとして売り出すにはもはや知られすぎていると思います。

 

かといって、同じ福島県でも郡山市を中心に郡山ラーメンを新たに作ろうという動きがあるようですが、以前知名度は低いです。

郡山市のHPによると、「郡山ラーメン一麺会加盟店では、北海道産の小麦をベースに、郡山ブランド米「あさか舞」をブレンドした特製麺、「大地の麺」をご賞味いただけます。」ということで、一応郡山市の米をブレンドしたことで、その地域らしさを出しているようですが、果たしてこれを知っている人は全国にどれだけいるでしょうか。

福島県には、白河や喜多方など、おおくのラーメンが有名な市があるのですから、ぜひとも盛り上げてほしいですな。