上野尻駅にて、SLばんえつ物語号を撮影。4月末ですが、会津の山奥でしたので桜も遅咲きで、ちょうど見頃な時期でした。貴婦人と言われ愛されたC57蒸気機関車。磐越西線沿線ののどかな風景と、SLの旅情がマッチした列車だと思います。残念ながらこれに乗ったことがなく、一度乗っておけばよかったと後悔しています。しかし、磐越西線の車窓はとても好きです。
会津若松駅から新津駅までの区間は非電化区間であり、いまだに気動車が走っています。いまでこそ車両は更新されてしまいましたが、当時はキハ40系が走っており、只見線のキハ40系が知られておりましたが、磐越西線も同じ車両を使っており、車窓も昔ながらの原風景を眺めながらと言ったところで、大変気に入っています。只見線は会津若松駅から只見駅までを結ぶ超ローカル線ですが、現在新潟福島豪雨の被害で不通区間があり、全線開通までしばらく待つ必要があります。磐越西線は、郡山と新潟駅までを結び、都市部を結ぶ区間であるため、普通に交通手段として便利な区間でもあると思います。
福島から新潟を結ぶ交通手段は不便そのものであり、磐越道か、高速バスか、磐越西線かという3択しかありません。高速バスは便利ですが、予約が必要であり、予約なしで乗ろうとなると、磐越西線となります。とはいえ、あまり利用者の多い区間でもないので、本数も少ないですが。
会津若松駅にて。クラシックな車体ですが、割りと塗装はきれいだと思います。いわゆる新潟色となります。会津若松駅からスイッチバックをし、新潟へと向かいます。
車内の様子です。昔ながらの内装でありますが、その割に綺麗に使われていると思います。座席のモケットも最近の車両と比べて厚みがあり、ふかふかで座り心地のいいものでした。
夏場に撮ったもの。森と水とロマンの鉄道という愛称があるくらいで、阿賀野川沿いを通る路線です。川をわたり、森を抜け、田舎の原風景を感じながら眺める車窓は最高です。
冬に撮った写真です。どんよりとした景色ですが、これもまた冬の磐越西線らしい景色と言えます。
またいつか福島に住みたいという夢があります。今の仕事柄なかなかそれを実現するのは難しいですが、チャンスがあればモノにしたいです。歴史があって、それを未だに実感できる景色が残っている。そういう魅力が福島にはあると、4年間住んでいて感じました。