多趣味人ブログ

カメラ、車、サバゲーなど、多趣味な管理人によるブログです。

2019年夏、只見線を撮りつくす旅

2019年の夏、只見線を撮りに行きました。

只見線は、福島県会津若松駅新潟県小出駅を結ぶローカル鉄道で、2011年の新潟福島豪雨で橋梁が流出、会津川口駅から只見駅の間は運休となり、代行バスでの運行となっている。

福島県の奥地である奥只見と、新潟県の奥地小出を結ぶ超ローカル鉄道であり、運行本数も極めて少ない。しかし、そんなローカル鉄道でありながら、ノスタルジックな雰囲気が残る、只見川沿いを行く鉄道風景ということで、国内のみならず海外からの観光客も多く、台湾などから只見線を見るためにわざわざ多くの観光客が訪れているとのこと。

今回の撮影は、有名ポイントを1日かけて回ろうという企画であり、写真部の友人と二人で撮って回りました。

はじめは会津桧原駅付近の只見川沿いから只見川第一橋梁を狙うスポットで、始発列車を撮る予定でした。

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割と有名スポットですが、橋梁を低いアングルから狙え、水面の穏やかな日にはリフレクションが狙えるということで人気のスポットです。

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ところがどっこい、この日は小雨の降る天気で、朝方は凄まじい濃霧に覆われていました。まさしく五里霧中。この先に第一橋梁があるはずなのですが、その姿は見えませんでした。

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只見川の水面に覗く切り株。

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対岸の木々を撮る。霧がかっており、コントラストが失われていますが、まるで水墨画のようです。

結局このポイントでは写真は撮れませんでした。只見線は本数が少ないため、見切りをつけて次のポイントへ移動します。

道の駅 尾瀬街道みしま宿付近のビュースポットからのぞむポイントです。

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このポイントはとても有名なところです。道の駅に近く、アクセスもしやすく、海外からの観光客も多いところです。

f:id:Nikon_sigma:20210429195249j:plainここに移動してからはずいぶん霧も晴れていましたが、時々霧が流れ込んできて、真っ白になりました。

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只見線といえば、川霧の写真ということで、雲の重い1日でしたが、むしろ当たりの日でした。

ここで2本ほど撮影し次のポイントへ。

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第3只見川橋梁を望むポイントです。鉄骨むき出しの鉄橋が無骨です。木々の合間から鉄道が姿を現し、また森の中へと消えていきます。いい感じに川霧も出ており、只見線らしい雰囲気となっています。ここでは上下線2本を撮り、3両編成の列車も撮れました。

この時点で午前9時ころなのですが、次の列車が12:30ころまでないというので暇になってしまいました。ほかに行くアテもないので、道の駅尾瀬街道みしま宿にもどり、ベンチでPCを広げて大学の課題をしていました。

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そのままお昼を食べました。道の駅の隣に「物産館なごみ」というお店があり、カレーライス食べ放題とあったので入ってみました。700円でカレー、サラダや漬物といった副菜も食べ放題でした。カレーライスもおいしく、ほかの副菜もおいしかったです。田舎のおばあちゃんちでふるまわれるカレーライスみたいな...そんな感じです。副菜のラインナップもそんな感じなので。キャパシティとしては10人も入れないようなこじんまりした店なので、もしかしたら混雑するかもしれないですね。

お昼を食べ、次のポイントへ。

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会津川口駅手前にあるポイントで、大志集落と呼ばれる集落を望むポイントです。ここも非常に人気のスポットです。駅がすぐそばなので速度も遅く、撮りやすいです。

また、この大志集落事態も被写体として人気があり、昔ながらの日本の田舎風景として人気があります。

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集落のそばを流れる只見川は川霧が浮かび、その背景には緑あふれる山。只見地域特有の赤いトタン屋根の家々が映えます。また、青いトタンの三角屋根の家は、茅葺屋根の上からトタンをかぶせたものであり、相当古い歴史をもつ家であることがわかります。

非常にいい雰囲気のある集落で、ここを見ているとノスタルジックな気分にさせられます。

さて、次のスポットへ移動です。

次のスポットは喜多方市まで戻り、山の上から田園風景の中を行く只見線の景色を撮る予定でしたが、そのポイントでは熊が見つかり、熊用の罠が設置中とのことで立ち入りができず断念...。

指をくわえてただ列車が行くのを見ているだけというのもむなしいので、取り合えず撮影。

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これですべての予定を撮り終え、帰路へ着きました。

昔ながらの田舎風景と、只見川の美しさ、只見線の魅力に魅せられた1日でした。

すでに只見線からはキハ40が引退し、新型車両に置き換わっていますが、車窓は変わっていません。2022年ころを目標に只見線は全線開通するようなので、また開通したら乗りに行きたいですね。