多趣味人ブログ

カメラ、車、サバゲーなど、多趣味な管理人によるブログです。

うまい話には裏がある。

 今日は買い出しにイオンモールに行っていたのですが、そこの通路で色々販促イベントをやっていたんですよ。で、うっかりキャッチに捕まってしまいまして、雑なキャッチにポケットティッシュを渡されて、いきなり説明員にキラーパスをされたんですよ。

 そしたら、「この中にある、Ipad Air任天堂switchとかのなかから一つ、好きなものを持ち帰れますよ。」などと言い出すんですよ。意味がわからないじゃないですか。

 私は、「どういうことですか?」と思わず聞いてしまいました。そんなうまい話があるわけねえだろうと。なんのしがらみなく、ただ無料で配ってるんならもらって帰るかもしれませんが、そんなことはあるはずがないので。

 聞いてみると、モバイルルーターの販促イベントらしい。モバイルルーターを契約してもらえれば、持ち帰れますよということ。回線を契約すれば、ルーター代はかからないようなことも言っていた。  

 「どうですか?モバイルルーターとか、あったら嬉しいですか?」と聞かれ、正直使う機会は全く無いのだが、「まあ、あればあったでいいんじゃないですかねぇ。」と答えましたが、まあ用途よりも金額が問題です。ipadやらswitchやら配っていれば、それを回収するだけの料金設定のはず。で、「それより、料金体系はどうなっているんですか?」と聞いてみる。すると、「1番人気のある50GBのもので月5~6000円です。」とのこと。流石にそれは高い!いきなり契約する金額ではないですし、対して使いみちのないモバイルルーターに毎月5000円支払うのはバカバカしい。結局、価格を理由に断ってきましたが、調べてみたら、結構評判の芳しくない感じだったので、回避して正解でした。

 そもそも、ipadなどの端末がもらえるもんだと思い、そっちに釣られてしまっていましたが、まず、単純にモバイルルーターを契約するだけなのに、何万円もするものを、いくらイベントと言えどポンともらえるとは思えませんでした。所有権はこちらになくて、レンタル的な形になるのかと思っていたのですが、ネットで評判を見てみると、この端末代は、結局料金の中に分割で支払うように組み込まれているとのこと!とんでもない!うまい話には裏があるといいますが、まさにそれですよね。わざわざ選択肢の少ない端末の中から選んだものを最終的に支払って購入しなければならないなんて、無駄が過ぎます。買うならもっといい選択肢があるし、その中でわざわざ急いで選んで、ただで貰えるもんだしいいか、なんて思っていたら結局買わされていたなんて知った日には、流石に許せないですよね。

 というか、タダで貰えると誤認して、契約させられて、支払うことになるって、錯誤にならないんでしょうか。端末代分を割り引いているんだから実質無料などという論理なんでしょうが、散々総務省から実質無料というやり口は止めろとお達しが来ているのに、今なおそれを続けるのは企業としてどうかと思います。また、無料だと言いはるのであれば、途中解約時に残債を支払うことになるというのは納得が行かないと思います。端末が0円なんだから、解約したら違約金だけだよねと思うのは必定。それで実質無料だから売り手側は悪くないと言い張れるのでしょうか。ま、散々議論されてきた問題でしょうし、だからこそ問題となって、大手キャリアはそういうやり口はしないようになったわけで。今回の会社のやり口は1周遅れくらいのやり方を続けているわけで、さすがにまともな企業じゃねえよなぁと思わざるを得ません。

 あと、回線自体も早いわけでもなく、ルーターも大して電波が飛ぶわけでもない中途半端な代物らしく、これを契約するくらいならもっといい選択肢があるはずです。で、解約しようものなら違約金を払えと言われるらしいですし、本体代も支払うことになるらしいので、結構エグいやり方だと思います。販売員も、あたかもタダでipadやswitchがもらえるような話しぶりでしたし、回線に関する話や契約に関する話もなく、契約に持っていこうという感じでした。で、椅子についたらもう逃げられない雰囲気になって、契約することになるんでしょう。まあ流石に契約書には、端末代の分割払いが記載されているはずなので、そこで突っ込むでしょうが。しかし、こういう美味い話は回避しておいて正解です。こういう美味い話って、最終的に売り手が儲けるためにやっているので、客側が得した以上のメリットが売り手にはあるはずです。営利企業なんですから。

 そのイベントの様子を見ていると、けっこうこのキャッチに捕まって、契約に持っていかれている人がいて、その人はSwitchを選んでいましたが、結局もらえるもんだと思って、モノに釣られてしまうと、人間なかなか判断力が低下してしまうもので、正常な判断がしがたいものです。

 基本的に、美味い話には裏があります。こっちが嬉しい、得した!と思うことが営利企業から提供されれば、それ以上のメリットが売り手にあるということを意識して置いたほうがいいです。勿論、その契約内容に納得し、それでもなお契約する価値があると思うのならば契約するのは自由です。こういうやりかたが完全に悪だとは思いませんし、営利企業なんで当然というか、そうやって利益を生まなければならないということなんでしょう。しかし、個人的には、もっとクリーンにわかりやすく説明し、両者納得の行く上で契約に持っていくことが、営業マンの腕の見せどころなんだと思うので、今回の件に関しては、ちょっとこのまま契約しても納得の行かないまま契約になってしまっていたのではないかなと思います。

 みなさんも気をつけましょうね。ネット系は特に。色々選択肢はありますから、冷静になって話を聞いてみることが重要だと思います。ちゃんとリテラシーを持ったほうがいいです。法律の知識でも、インターネットの知識でも。個人的には、民法の知識が軽くでもあると、おかしいなと思えることも多いと思います。

 こちらから、欲しいと思って、契約しに行く、買いに行くという、能動的な場合以外でこういう話を持ちかけられたら、回避しておいたほうが無難だとは思います。