多趣味人ブログ

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SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art レビュー

もう単焦点は買わないと思っていた。

でも、かねてより欲しいレンズが自分にはあった。

SIGMA単焦点レンズとしてひときわ異色のレンズ、SIGMA 40mm F1.4 DG HSM Art。

ミラーレス向けのDNシリーズ以前の、一眼レフ時代のレンズ。デジタル補正を前提とせず、サイズや重量は度外視で光学設計で各種収差を抑え込もうとしていた時代のレンズ。その中でも、シネマレンズとして設計された光学系をスチル向けとして発売されたのがこのレンズです。8Kにもなる高解像度化の進むシネマ業界にも対応できるレンズとして、解像度の高さと良好に補正された収差の少ない光学設計として、高解像度として知られるArtラインレンズの中でも一際性能の高さが知られるレンズです。

本レンズは、一眼レフ向けのレンズですが、Eマウントモデルもマウント部分をフランジバックを補う形で延長され、発売されています。

ちなみに、ただ下駄を履かせてフランジバック分長くしただけではないようで、ミラーレスのコントラストAF等の一眼レフ時代との方式の違いから、レンズ内部のプログラムのミラーレス向けに適正化しているようです。しかし、一眼レフ向けと比べて長い分、重量も重くなってしまっています。

とにかくでかい、重いレンズです。40mmという絶妙ながら標準域の単焦点ですが、それに見合わないサイズ感です。

相変わらず高いビルドクオリティのレンズです。金属製のボディは重いですがタフですし、マウントもカメラに装着しても一切のガタがありません。高級感もあります。バイワイヤ化される前のレンズのためフォーカス指標の窓があるのがいいですね。フルタイムAFなのもいい。

全長は157mm、重量は1270gにもなります。F2.8通しの標準ズームと同じくらいの重量感があり、SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN Artよりも大きく重いです。私の手持ちレンズの中では、FE200-600mmに次いで2番目に重いレンズとなります。

ですが、想定していたよりは苦にはなりません。グリップの大きいα7R4なら余裕です。まあ普通に大三元ズームを使っているうような感覚です。くれぐれも、40mmという焦点距離だからといって、気軽にスナップで使えるレンズではありません笑。

さてさて、重さ大きさなんてものはどうでもいいのです。SIGMAのレンズといえば、こうあるべきなのです。最近はデジタル補正を活用し、サイズも小型化するミラーレスカメラに釣り合うようなサイズ感のレンズが増えているSIGMAですが、私の中のSIGMA Artラインレンズと言えば大きく重く光学設計に注力しているものなのです。

その写りは、評判に違わぬ信じられないような解像度の高さ。開放F1.4から、果てしなく解像します。しかも、6100万画素ボディで撮影してこれですからね。2400万画素の標準的な解像度のボディでは絞りというのは単に明るさと背景ボケを調整するためのものになってしまうかもしれません。

はてなブログが10MBまでしかアップできないという貧弱仕様のため、一部の作例しかアップしきれませんでしたが、本日早速撮影に出かけてきました。

銀座、丸の内、渋谷を歩いて撮影散歩してきました。午後まるまる撮影していたので、流石に疲れました。

やはり、40mmという画角は非常に扱いやすい。私個人的な感覚ですが、私の視覚と近い焦点距離だと感じています。35mmのときも同じような感覚でしたが、それよりもやや狭く、風景もスナップも集合写真も幅広くこなせる焦点距離となっています。

以前買った50mm F1.4 DG HSM Artはあまり合わずすぐに手放してしまいましたが、やはり私は35mm周辺の焦点距離が好きなようです。

実はこのレンズ、メーカー生産終了のため、今後手に入りにくくなっていくと思われます。Eマウント用は人気がないため、中古も比較的まだ安価に買えるもののやはりそもそもの絶対数が多くなく、ほしい方は早めに手に入れておいたほうがいいでしょう。買って後悔しても、売ればいいですが、買わずに後悔するのはずっと続きます。確かにこのレンズが大きく重いのは間違いないですが、その写りにきっと満足することでしょう。