多趣味人ブログ

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SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS レビュー

今年10月に、小松基地航空祭に合わせて購入したSONY FE 200-600mm。初めての純正レンズであり、20万円を超えるレンズは初めて。流石に震えた。

しかし、600mmという焦点距離は、航空機撮影では最低限。400mmじゃ足りないのよ。SIGMA 150-600mmという選択肢もありましたが、こちらはAF速度がやはり純正に劣るようで、戦闘機撮影には向かないだろうということと、どうせ買うなら納得の行くものをということで、SONY純正レンズ購入に至ったのでした。

すでに、小松基地航空祭に始まり、モビリティリゾートもてぎでのSUPER GTも撮影しましたし、他にも羽田空港で飛行機を取ったり、鉄道を撮ったりと、意外と出番のあるレンズです。やはり600mmという焦点距離は、必要なんですよ。100-400mmというSIGMAのライトバズーカを愛用してましたが、400mmだと微妙に足りないというか、トリミングすればいいのですが、あと一歩望遠がほしいという場面が多々あります。600mmだと、航空祭も撮れますし、鉄道撮影なんかじゃ余裕の焦点距離モータースポーツもイケます。

やはり、純正らしく、AF速度は満足の行くものです。そもそもα7R4が動体撮影に適したカメラというわけではないですが、それでもF-15の機動飛行を撮影できるんですから大したものです。

もちろんトリミングはしたりしています。これは、私が6100万画素という過剰とも言える高画素機を買った理由でもあるため、トリミングして、2400万画素程度あれば世間的には十分だという考えからです。そう考えると、600mmという焦点距離のレンズでもトリミング耐性を鑑みれば、800mmとかそれ以上の焦点距離のレンズに匹敵する望遠と考えることができます。

昨年のモビリティリゾートもてぎでにSUPER GTでも使用しました。レンズ本体の三脚座に一脚を装着し、流し撮りで撮影します。AFは十分追いつけますし、解像度もいわずもがな。600mmもあれば、サーキットでの撮影でも十分ですね。なにより、インナーズームっていうのは便利で良い。
画質については、とても評判がいいですね。一応Gレンズですし、20万円台の600mmまで撮れる望遠ズームでSONY純正というのだから、そもそもコスパはいいのですが、さらに写りについても申し分ありません。普通にシャープな写りをしますし、不満は何らありません。

個人的に、このレンズの最大の強みは、インナーズームということにあると思います。競合の価格帯のSIGMAタムロンでは、ズームすると鏡筒が伸びる仕様なのですが、このFE200600Gはズームをしても長さに変化がないのです。これに伴い、ズームリングも軽く、左手でレンズ先端を支えながら、左手の小指と親指だけでズームリングを回して、操作することができるのです。これにより、動く被写体に対してもスムーズにズーミングすることができ、なおかつズームにより像がブレて被写体を見失ったりということもないため、動体撮影が非常にやりやすいのです。

不満点としては、マウントの精度がいまいちなのと、白レンズということ。前者は、α7R4にマウントした際に、レンズとボディのマウント同士で少し遊びがあるというか、レンズを撚ると少しマウントのかみ合わせでカタつくのが気になります。これについては、個体差もあるでしょうし、性能に影響するものではありませんが、気持ちのいいものではないですし、気にはなります。SIGMAのレンズでは、ピッタリ遊びなくマウントされるので、純正レンズの精度はこんなもんかと感じてしまいます。

後者は、メリットでもありデメリットでもあり、白レンズというこの優越感というか、高い純正レンズを使っているという満足感を得られるのですが、いかんせん目立つというか、ぱっと見で「カメラガチ勢」という印象を周囲に与えてしまうのが、なんとも嫌というか、イキリ散らしているようで使っていて気にはなります。まあ個人の思い込みではありますが、いつかレンズカバーみたいなのを買うか、銃に巻く粘着性のないカモフラテープのようなものを巻いて、外装をカバーしたいと思います。

後は、やはり大きくて重いですね。インナーズームで全長が変わらない一方、元々の長さはシグマの150-600mmやタムロンの150-500mmよりも長いため、カメラバッグには悩みます。そして、重量については、一眼レフ用のシグマ150-600mm DG OS HSM Sportsよりは断然軽いものの、本レンズも前玉が割と重いため、数値よりも体感的な重さはより重く感じます。

まあしかし、流石に評判のいい純正レンズということもあって、非常に撮影という面では魅力的なレンズです。なかなか気軽に持ち出せるサイズではないですが、しかし今後も航空祭モータースポーツで使っていきたいなと思います。