気楽に持ち運べるカメラがほしいと、以前より感じていました。電車移動が多くなり、α7R4を気軽に持ち出すのは容易ではなくなりました。
一応、コンデジ?であるSIGMA dp0 Quattroもありますが、レンズが飛び出しており普段使っているショルダーバッグには収まりが悪く、高感度に弱く日が傾くと撮影が厳しく、21mm単焦点レンズというのも広すぎる。
高級コンデジというジャンルが存在し、その代表格として、SONY RX100シリーズがあります。
手のひらサイズのボディに、1インチセンサーと、カールツァイスブランドのレンズという、カメラマニア歓喜のカメラで、高級コンデジというジャンルを切り拓き、今なお人気のシリーズです。
なんだかんだSONY党派であり、ちょうどいいサイズ感と、それなりの価格ということもあって、RX100M3を購入しました。
かっこよくないですか。
黒い金属製ボディに、カールツァイスの青バッヂ。バリオゾナーの文字がそそります。
このRX100M3は2014年発売のシリーズ3代目。今はRX100M7が発売されており7世代目まで進化していますが、いまなお販売されているモデルです。
ちなみに、グリップがついていますが、新品状態ではグリップはなく、このグリップはSONY純正の貼付け式のグリップが付いています。これだけでグリップ力は格段に上がっています。
レンズが1cm弱飛び出していますが、ほとんど邪魔にはなりません。また、ちゃんとモードダイヤルがあり、マニュアル露出モードを選択できるのは嬉しいですね。まあ高級コンデジだから当たり前ですが。
ボディ背面です。α7にも通ずるボタン配置です。画面はチルト可能で、上側に画面を跳ね上げ自撮りをすることができます。
そして、ポップアップ式のEVFを備えているのがRX100M3以降のモデルの特徴です。
正面から見てボディ右側にあるレバーを押し下げるとEVFが飛び出し、接眼部をつまみだすと、EVFが起動します。ちなみに、電源オフ時にEVFを出すと電源も入る仕様になっています。
小さめのEVFで、2014年発売のモデルなので、最近のモデルには解像度的には劣るものの、普通に使えるレベルのEVFです。ないよりはマシというか、このサイズのボディにEVFを収めたのは凄いと思います。
そして、サイズ感。以前買った、このショルダーバッグでの収まりはどうか。
長財布、350mlのペットボトルとともに入れた様子。全く邪魔になりませんね。実際に元出す際はカメラケースに入れて持ち出します。
実際の写りはどうか。
思っていたより画質が良くて驚きました。いわゆる普通のコンデジのOLYMPUS SH-60の画質を想像していたら、普通に大型センサー機の写りが出てきました。
まあα7R4に比べれば当然解像度や階調では劣りますが、ボディサイズを考えれば非常にいいパフォーマンスです。レンズも開放でF1.8-F2.8の24-70mmのレンズなので、街中でスナップするには扱いやすい焦点距離です。
AF動作はちょっともっさり感は感じられ、動体撮影には心もとなく、近距離や暗所の撮影ではちょっともたつきますが、普通に使えるレベルのAFです。dp0 Quattroに慣れていると、十分なAF速度だと思います。ただ、もう少し早く精度良く合焦してくれるとさらにいいのですが。
ただ、階調感はさすがにセンサーサイズの小ささを感じますね。下から2枚目の写真は空が写って逆光気味だったこともあり、少しコントラストが低くなっているのが、コンデジ感ある写りになってしまっています。
しかし、道具感あるデザインと革新的な作りのコンデジで、人気なのもわかります。このサイズ感でこの写りなら、全く十分なモデルですね。