多趣味人ブログ

カメラ、車、サバゲーなど、多趣味な管理人によるブログです。

特急あずさに乗ってきました

特急あずさに乗ってきました。

中央線の新宿駅から甲府駅を経由し、松本駅へ向かう特急列車。中央線の激しい勾配とカーブを走り抜ける特急です。

今回は、立川駅から塩尻駅まで利用してきました。

ちょっと長野に冬景色を撮影したいと思い、塩尻まで電車で行き、塩尻でレンタカーを借りて撮影旅行をすることにしたのですが、出発当日の朝まで実は座席の予約をしておりませんでした。

なぜなら、自由席車両があるだろうし、指定席でも空きは十分あるだろうと思っていたからです。

しかし、えきねっとを見ると、指定席は満席!そして、調べてみると、特急あずさには自由席がないのです!全席指定席。終わった、と思いました。全部各駅停車で向かうには、レンタカーの予約時間に間に合わない…と思ったのですが、さすがに特急あずさにも救済措置があるようで、座席未指定券という特急券を買えば、席は確保されていないものの、通路やデッキで立つことで乗車が可能なようでした。

で、この座席システムが結構特殊で、車内の座席の真上に赤、黄、緑のランプがあり、これをみて、座席未指定券の乗客でも席に座ることができるのです。

緑色は、現在指定席発券済みで乗車している人がいる座席で、座ることができないことを表しています。赤色は、空き席、黄色は、今はまだ空き席の区間ではあるものの、もうすぐ指定席発券済みの座席の区間になるので席を立てということを表しています。座席未指定券は、決まった席はないので、立ち乗りになるのですが、車内を見て、赤色のランプの座席を探して、座っていくことが可能なのです。そして、ランプが黄色に変わったり、特急券を持った人が来たら、席を立つ必要があります。

で、出発時には、座席未指定券で行くか…と覚悟していたのですが、駅について指定席券売機特急券を購入すると、まさかの空き席があったので、いそいで購入しました。結果として、指定席にありつけ、無事着席して乗車することができたのでした。

ちょっと今回E353系の写真を撮れなかったので、過去撮影した写真をここぞとばかりに使用しますが、かっこいいですよね。個人的には在来線特急で一番好きな車両で、JR東日本お抱えといってもいい工業デザイナーの奥山清行氏がデザインした車両となっています。

私は今回立川駅から乗車しました。

6割ほど席は埋まっており、4割程度は空席だったものの、ランプを見ると全て緑か黄色となっており、すでに実際は空席状態ではないことがわかります。

今回着席した席のランプです。右の緑は私の席。発券済みの区間なので緑色、左側は現在は空席ではあるものの、次の区間からは人が座ることを表しています。

立川駅の次は八王子駅なのですが、ここで多くの人が乗り込み、すべての席が埋まり、立ち乗りの乗客でデッキは溢れ、車内通路上にも人がいるような状況になりました。

まじで運良く指定席券を買えてよかったです。もっと早いうちに席を確保しておけばよかったです。

しかし、車内はとても快適でした。シートピッチも広く、足元も余裕があり、車内デザインもモダンで清潔感あるデザイン。E7系新幹線でも、シートピッチの広さに感動しましたが、E353系もそれに負けない快適さがあります。当然コンセントもあります。

乗り心地もめちゃくちゃよく、カーブに応じて車体を傾ける仕組みがあり、たしかに乗っていると車体が傾いていることがわかるのですが、まったく酔ったりだとかもなく、快適そのもの。E353系の前の車両であったE351系は制御式振り子式ということで、5度にもなる傾きを発生させていたのですが、乗り心地が悪いと言われてしまっていました。しかし、E353系では振り子式ではなく、空気ばね車体傾斜方式となり、最大1.5度に傾斜角度は減り、振動や傾きも殆ど感じませんでした。傾斜は減っても速度は先代と同じ130km/hを発揮できるので、技術の進歩は素晴らしいです。

甲府駅まではしばらく満席状態が続いていた車内でしたが、甲府駅で降車する人が多いため、赤いランプの座席がポツポツとありました。

車窓も、長野・山梨の険しい山々や富士山を眺めることができますが、残念ながらA席だったので、景色がいいのは反対のD席のようでした。取れるならD席を取ったほうが景色はいいでしょう。

2時間程度の乗車でしたが、快適な車内で、最近の車両はすごいなと感じます。甲府、松本方面は新幹線がないので、この中央線特急が唯一の高速車両ですから、JRも力を入れているのでしょう。新幹線が普及した今、在来線特急に乗る機会もそこまでなかったので、新鮮な体験となりました。