多趣味人ブログ

カメラ、車、サバゲーなど、多趣味な管理人によるブログです。

E4系の引退について思うこと。

いよいよE4系新幹線が2021年10月1日に定期運行を終了するらしい。私は鉄道マニアではないので詳しいことはわからないのでご了承願いたいのだが、E4系と言えばいまや上越新幹線を代表するオールダブルデッカーの新幹線であり、世界最大の旅客収容数を誇る新幹線である。かつては東北新幹線でもやまびこなどで運用されていたようだが、既に東北新幹線は高速化の波が押し寄せており、高速化に対応できないE4系上越新幹線のみでの運用となっていた。今や上越新幹線においても、E7系新幹線が投入され、北陸新幹線上越新幹線の車両の共通化が進み、また、多くがE2系での運行となっており、今や上越新幹線オンリーの車両はE4系のみ。2019年ころに引退のうわさがあったが、台風19号による豪雨水害で長野車両センターのE7系が水没したため、上越新幹線用のE7系北陸新幹線に充てられたことで、上越新幹線E4系の引退があと伸ばしになったのであった。

 私にとってE4系は、家族との思い出の新幹線であり、もちろん家族旅行においてE2系E1系に乗ったこともあるのだが、それでもE4系は格別な存在であった。新潟に住んでいた時代、幼少期に家族と祖父母で東京に遊びに行くことがあった。東京タワーをみたり、ディズニーランドに行ったりと、ごく定番な東京観光であり、今の感覚で行けば、いつでも行けるような場所であったのだが、この旅行で利用したのが上越新幹線であった。記憶では3,4回家族旅行で東京に行っている。このうち、半分程度がE4系、1回がE1系E2系が1,2回ほどだったと記憶している。

 E4系の特別さはやはり2階建てであることが挙げられる。特に2階席に座れた時の感動は格別で、防音壁で外の景色が見にくい新幹線路線において、2階席では外の景色がよく見渡せたものであった。一方で、1階席においても、駅のホームを足元の高さから見上げる感覚がなんとも面白く、1階、2階どちらでも楽しい車両であった。また、E1系と比べて、E4系のフロントマスクがかっこよくてすきであった。2階建てで巨大な新幹線ではあるが、カモノハシとも呼ばれる長いノーズによって、その巨大さは感じさせず、滑らかさ、優雅さを感じさせるデザインであると考えている。今やE5系以降の新幹線はノーズが長大化し、E4系のノーズ長は特別なものではなくなっているが、しかしいまでもE4系のデザインは好きである。

 しかし、先述したように、E4系はその車両の巨大さから速度は他の車両と比べて遅く、上越新幹線全体の最高速度の遅さに影響を及ぼしており、また、2階建てである鉄道需要もかつてのそれとは減少していることから、無駄なサイズ感と新幹線の足を引っ張る存在としてネタとして扱われることが多い。非常に残念である。しかし、今や足の遅い新幹線は競争力にならないのだろうし、E7系に共通化することで効率化も図れるのだろう。寂しい限りである。

 今度上越新幹線を取りに行きたい。葬式鉄とやっていることは変わらないが、なかなか撮りに行ける機会がなかったために、ラストチャンスとなりそうだ。