多趣味人ブログ

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小松基地航空祭2023 その2 本番日

前回からの続き、小松基地航空祭当日のお話です。

金沢市のカプセルホテルに泊まっていた私は、翌朝3時ころ、父親の車で合流し、小松市へ向かったのでした。

小松基地航空祭には、臨時駐車場が用意されており、小松駅前、鉄工団地、串町工業団地に大きな駐車場が用意されてました。今回は、一番規模が大きく、シャトルバスのある鉄工団地臨時駐車場を選びました。ここは、ここの工業団地にある事業所の駐車場に車を止める形となり、どこか大きな駐車場があるというよりは、駐車場が各地に点在している形となります。シャトルバス乗り場は、スカイパークこまつ翼付近から発車しているため、ここに近いところに止められればいいものの、誘導されたところによるため、なかなか難しいところでもあります。

車内で仮眠を取り、朝6時ころシャトルバス乗り場に向かったところ、すでに長蛇の列。シャトルバスは7時から運行開始で、小松基地航空祭のオープニングフライトは朝8時から始まると考えると、どう考えても1時間で間に合う待ち時間ではないと考え、ここから小松基地まで5km近い距離を歩きました。5kmっていう距離は結構遠いのですが、なんだかんだ歩いて8時すぎ小松基地へ到着。ここからは、手荷物検査があるのですが、意外とスムーズに通過したものの、オープニングフライトの離陸は間に合わず。

ハイレートクライム祭りでしたが、あと少し間に合わずでした。

オープニングフライトは、各飛行隊の編隊飛行でした。

303飛行隊。

こちらは306飛行隊。

続いて飛行教導群の2機。

主脚を降ろしての低速でのフライバイ。

この後、6機での編隊飛行からの、1機ずつブレイク。

各飛行隊4機、4機、2機、救難隊の2機での編隊飛行を高速&低速の2回と、F-15の6機編隊からのブレイクでオープニングフライトは終了しました。ブレイクするところをもっとうまく撮りたかったな…。

続いて、小松救難隊の救難展示。小松救難隊は、まさにレスキューの最後の砦と言われる航空救難団の部隊の一つで、消防や海上保安庁などが救助困難な状況においても、パワーのあるUH-60JAと、空挺レンジャー並みに鍛え上げられたメディックと呼ばれる救難員が、平時では災害救助に、有事では墜落した航空機のパイロットの救助に活躍します。そもそも、戦闘で墜落した戦闘機のパイロットを救助するというコンバットレスキューという困難な任務を負ってるんですよね。メディックは、陸自第一空挺団の空挺レンジャー課程を履修してますから、武器を持って戦う訳では無いにしろ、フィジカル的には自衛官の中でもかなり鍛え抜かれた部類に入ります。さらに衛生やサバイバルと行った技術知識もあるので、まさに人類最強…!

空自の航空救難団は、足の早い固定翼機のU-125Aがまっさきに現場に向かって、赤外線センサーや目視で要救助者を捜索し、位置をマーキング。その後、ヘリコプターUH-60JAが駆けつけ、救助を実施するという過程を取ります。この間、有事であれば航空優勢下でなければ敵戦闘機からの攻撃を受ける可能性もありますから、非常に危険を伴います。しかし、それでも味方を助けるため、全力で救助に当たるわけです。

残念ながら、U-125Aは近い将来無人機へ置き換えられ、廃止されることが決まっています。救難隊はUH-60JAのみとなってしまいます。まあ貴重な人員を危険な状況下に置くリスクを下げられるので、良いのかもしれませんが、寂しいものです。無人機でも問題なく捜索できれば良いのですがね。

まずU-125Aが現場へ急行し、捜索します。

要救助者を発見、状況に応じ応急物資を投下します。

要救助者を発見した現場にUH-60JAが急行!高級なブラックホークのなかでも、ヘビーデューティー仕様でさらに高級仕様な機体。空中給油用のプローブが着いた機体で、青い洋上迷彩が特徴的な機体です。

救難員がラペリングで降下し、要救助者の下へ。多分有事は洋上での救助になるとおもうので、ホイストか直接海に飛び込むことになるのでしょうが。

要救助者をホイストで釣り上げ収容。

急いで離脱!

上小救難隊の救難展示でした。戦闘機の影に埋もれてしまいますが、戦闘機にも負けない精鋭部隊です。

 

続いて飛行教導群、通称アグレッサーの機動飛行です。アグレッサーといえば、まさに空自最強パイロット集団。派手にカラーリングされた機体も特徴的です。

その前に、エプロンでエンジンスタート。ただ、小松救難隊の救難展示中にエンジンスタートをしているもんだから、観客の注目が救難隊ではなくF-15に行ってしまうし、アナウンスとかもF-15のエンジン音にかき消されてしまって、ちょっと救難隊が可愛そうでした。もう少しタイミングを見計らって欲しいところ。

それはさておき、ものすごい注目度です。みんなパイロットに手を振っていました。まるでアイドルか…!

離陸からのフォーメーションテイクオフ!

そして2機がそれぞれ別方向へブレイク!予行で予習しておいてよかった。

青い機体が少し捻りつつハイレートクライム。

緑の機体が旋回。青空バックで良いですね。アフターバーナーで熱された空気の揺らぎが見えます。

ナイフエッジ。背面がよく見えますね。ナイフエッジは下側のエンジンのみアフターバーナーを焚いていました。

バーン!

ちょっと自分の技量不足で捉えきれませんでしたが、最初のブレイクを撮れたのが嬉しかったです。

 

つづいて303飛行隊。離陸からのパッカーンは撮れず!予行じゃ見えなかったから予想外だったのと、思ったよりタイミングが速い!自分のいた位置もまあまあいい位置だったんですが、ちょっと予想より早かったです。そんな感じでうまく撮れず。

スペマ機の旋回。

もう1機も負けずに旋回。かっこよし。

からのハイレートクライム!ファイティングドラゴンの部隊マークがかっこいいですね。

スペマ機のナイフエッジ。背面がバッチリ。オーストラリアとの共同訓練のスペマ機です。小松基地は近年の情勢の緊張から、各国空軍との共同訓練も増えてきましたね。

激しく旋回!かっこいい!


やっぱりF-15Jかっこいいですね!やっぱ制空戦闘機といえばこれですよ。PRE-MSIP機は数を減らして、F-35Aに置き換えられて行くでしょうから、空自の主力を務めて来たF-15Jも減勢かと考えると寂しいですが、F-35Aも非常に優秀な戦闘機ですからね。まあ時代の流れを受け入れましょう。

これで午前中の飛行展示は終わり。あとは午後からですので、地上展示を見て回ります。

三沢から空自F-35Aです。青空だと映えますね。初めはボテっとした機体だな~と思っていたところですが、こうして見慣れてくるとかっこいいですね。こうも複雑な造形を作れるようになったということです。

後ろから。単発エンジン二枚の垂直尾翼ってのがかっこいい。このエンジン、F-15創発エンジンと同等の推力があるらしいので、実は機動飛行も結構行ける口らしいですよ。

エンジンから下部。いい造形です。

ウエポンベイを覗き見。複雑な構造です。これを整備維持するのは大変だろうな…。全部輸入なんですかねぇ。

主脚とか。部品についてる銘板とか好き。

格納庫内のF-15。こういう格納庫と戦闘機ってかっこいいですよね。単座機のキャノピーの裏側ってこうなってるんですね。

百里からF-2A。正面からの写真は圧縮しても10MBを超えるためアップなし。

海自SH-60K。舞鶴航空基地第23航空隊から。これたしか新造機だったような…。白い機体が煤で黒ずんだ機体がおおいのですが、これはまだピカピカです。

海自の哨戒機P-3C。でかい4発ペラ機がかっこいいですね~。もう古い機体で、P-1へ置き換えを進めていますが、まだまだ日本の海を守っています。

飛行開発実験団のフル装備F-2A。テスト機カラーです。ASM-2を4発搭載し、増槽も2つ搭載するというベース機のF-16では全く想像付かない敵艦絶対◯すマンの姿です。バリかっこいい。

海自P-1哨戒機。川崎重工業製の純国産機です。この機体サイズで4発ジェットエンジンは過剰とも言えますが、いかついですね。F7-IHI-10も、IHI製なんですよね。フライバイライトという光ファイバーで動かしてるらしく、フライバイワイヤよりも配線が軽量化できるとか。実用機として初の採用らしい。無人機の投入で採用数は減ったらしいですが、まだまだP-3Cの置き換えで数を増やすことでしょう。

空自の輸送ヘリCH-47Jです。まあよく見かけるやつです。

C-2輸送機のキャビン内見学をやってました。P-1の兄弟機といえば兄弟機な機体で、P-1とできる限り共通できるところは共通化させてコスト削減しよう的な流れです。エンジンはGE製。足が速いので、民間機で混み合う空でも影響少なく飛行できますし、PAC-3なんかも積載できますし、海外での邦人保護で派遣する機会も多く、結構活躍している機体です。

P-3Cの機内から。軍用輸送機らしい無骨な機内です。

海自救難機US-2です。旧軍の川西航空機から飛行艇の技術を受け継いだ新明和工業が建造する救難飛行艇です。離着水能力は世界一でしょう。こうして正面から見ると、胴体は結構細いんですよね。米空軍特殊部隊が採用を検討しているみたいな話がありましたが、結局救難機としてのUS-2は、特殊部隊を飛行艇で運びたい米空軍のニーズとはマッチしなかったようです。しかし、日本の誇る航空機であるのは事実。新明和工業が作ってるってのもまたすごい。ごみ収集車とか作ってる会社が航空機を作ってるんですよ?いやはやかっこいいです。BLCフラップによって、信じられない位低速でも飛べちゃうんです。

 

 

午後からは、エアレースの室屋義秀による展示飛行から始まりました。プロペラ機でジェット戦闘機とは全く速度域は違いますが、しかし戦闘機ではできないような機動をしてて、これはこれですごい!意図的に上空で錐揉み状態にしたりしてるんですよ?なかなかに派手でかっこいい飛行でした。

 

室屋義秀のデモフライトにすっかり心を奪われてしまいましたが、航空祭のトリ、306飛行隊の機動飛行です。まずは日伊共同訓練スペマ機の離陸から。

からのハイレートクライム。

すっかり青空のもと、F-15が飛び回ります。

スペマ機がナイフエッジ。全部隊背中を見せてくれました。マーキングがバッチリ見えます。

2機編隊で上空を通過し、機動飛行は終了しました。

 

で、終わったらすぐ退場。シャトルバス乗り場へ直行しました。

 

鉄工団地駐車場行きのシャトルバスはほとんど混雑せず、すぐ乗車できました。で、帰りは出場車渋滞かな~と思っていたのですが、まったく車列もなく、あっさり帰ることができ、道中の渋滞も、小松IC付近の交差点でやや渋滞しましたが、ほとんど快適に帰れました。やっぱブルーインパルスの展示飛行の有無は大きいですね。2015年に行った際は、帰りも激混みで、やっとこさ帰った記憶がありますから…。ブルーインパルスがないのは寂しいですが、戦闘機を見たい自分としてはむしろ快適でした。会場の観客も、ブルーインパルスがいると子供とか家族連れも多いのですが、今回はマニアのおっさんばかりでしたし。

 

で、撮った写真を見返すと、案外撮れてる用に思えません?まあブログでこうして見る分には非常に満足行く写真だと思います。しかし、これらは画像編集の賜物で、DxOのPURE RAW2でノイズ処理をしたあと、α7R4の高画素を活かしてトリミングしたりして、作品にしています。ISO1000とかで撮ってますし、600mmと言っても戦闘機の撮影では全然足りなかったりするので、仕方ないですね。まあこういう前提で運用しているので、こういうもんだと思ってください。

 

久々の航空祭、楽しかったですね。次は、エアフェスタ浜松といきたいところですが、仕事が忙しくて無理…。岐阜基地航空祭は、紅葉シーズンのため検討中…、ということで、次は百里基地航空祭になりますね。本番は日曜日なので、そのあと翌日仕事に行くのはしんどいので、前日予行を見に行こうと思います。