多趣味人ブログ

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富士スピードウェイで行われたSUPER GT Rd.2にいってきました。

 富士スピードウェイで行われたSUPER GT Rd.2にいってきました。

 5月3日、4日に行われ、3日は予選日、4日が決勝レースとなりました。GWでの開催ということもあり、非常に多くの観客がおり、テントを張って宿泊をしている人も多かったです。

 3日の午前3時ころ出発し、朝7時ころ到着。富士スピードウェイの駐車場は前日の夕方から開いていたので、すでに駐車場は埋まり気味で、P5という会場入り口からだいぶ離れたところに駐車となりました。これでもまだ予選日なので、決勝レース日はもっとすごいことになるでしょう。

 3日のコンディションとしては、天気は晴れ。雲は若干あるものの、社会通念上晴れと言っても差し支えないでしょう。ただし、前日は雨が降っていたようで(実況でも言っていた)、路面はまだ濡れている様子でした。また、風はまだ冷たく、富士の標高も相まって、少し肌寒さを感じる気温でした。

 SUPERGTのイベントですが、開催されるレースは3つ。FIA-F4、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)、SUPERGTの3つとなり、SUPERGTが走るのは午後なのですが、それまでの時間を使ってFIA-F4とPCCJの予選及び決勝レースが開催されました。

 FIA-F4はフォーミュラマシンを使ったレースで、カートからステップアップしてきたドライバーが参戦するレースとのこと。まだまだ駆け出しドライバーが参加するレースですが、ここから更に上へとステップアップしていくカテゴリーとなり、登竜門的なカテゴリーと言え、現在アルファタウリでF1に参戦している角田裕毅もこのFIA-F4出場経験があるようです。参戦費用が比較的安く、参戦しやすいこともあり、40台ものマシンが参戦しているらしく、決勝レースが始まった直後はマシンの集団がなかなか途切れないように感じられました。マシンは童夢製、エンジンはトヨタのZRエンジンベースにTOM'Sがカスタマイズ、タイヤはダンロップの前車ワンメイクレースとなっています。ZRエンジンというと、トヨタカローラとかノアとかに載っているエンジンですから、当然TOM’Sがカスタマイズすることでレース用エンジンとはなっているものの、なかなかおもしろいものです。

 レース速度はやはりそこまで速いものではないですが、若手ドライバーが参戦し、ここからSUPERGTやF1へ参戦していくドライバーがいると思うとなかなか興味深く感じました。実況アナウンサーが「モータースポーツの甲子園」と例えていた通り、今後注目すべきドライバーが生まれていくカテゴリーでしょう。

 ポルシェカレラカップジャパンは、911カレラのワンメイクレースで、あまりポルシェファンというわけではないですが、今年からType992という新型マシンで登場。馬力は510馬力らしいので、もうふつうにGT3マシンですよ。GT300に出ててもおかしくない。結構速度感もあり、割りと面白いレースでした。このレースの実況アナウンサーが個人的に好きで、女性でしたが、やや早口で淡々と、しかし聞き取りやすい喋りで、非常に聞き取りやすい実況でした。プロクラス、プロアマクラス、アマチュアクラスでカテゴライズされ、同時にレースはしているものの、ポイント争いはクラスごとの争いとなります。今回のレースでは、アマチュアクラスのトップ走行車がプロアマクラスのトップ走行車を追い抜くシーンも有り、なかなか迫力がありました。

 SUPERGTのレースそのものは、まああまり深追いはしませんが、予選はGT500はヨコハマタイヤ勢が速く、GT300はBRZポールポジションとなりました。こういう場面ではBRZは速いですよね。でもなかなか決勝レースで結果を出すのは難しいですが…。

 予選、練習走行、ウォームアップ走行まで赤旗もなく、天候も路面コンディションも良いため、極めて平穏に進んでいたSUPERGTですが、決勝レースは大荒れとなりました。49周頃にADVANコーナーで22号車のクラッシュでFCY→セーフティカーラン→赤旗中断。タイヤバリアの破損の復旧のため30分間ほど中断。その後再開するも、今度は59周目でホームストレートで3号車のクラフトZが大クラッシュ!!2番手を走っていた3号車でしたが、トップを走る関口雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra(39号車)のスリップストリームを走行中、前方の39号車がホームストレートをスロー走行していたGT300のマシンを割りとギリギリで回避するも、その直後を走っていた3号車はそれを回避しきれず、マシンを左に振るもGT300にヒットしてしまい、300km/h近い速度でガードレールにヒット。コマのようにホームストレート上でクラッシュしてしまいました。部品が散乱し、グランドスタンドに飛散するほど。ガードレールも破損し、ポールが曲がったところも。マシンはコックピット空間を残して全損という感じでした。ドライバーの安否も心配されるようなクラッシュで、一時騒然となりましたが、ドライバーはFROにより救出され、大きな怪我もなく、無事だったようです。良かった良かった。

 しかしこれでまた赤旗中断。ガードレールまで破損したため、復旧に時間がかかるとのこと。しかし、タイムリミットは18:20であるとされ、すでに16時ころであったため、再開はギリギリで、100周完走は絶望的になりました。結局再開されたのは18:10にセーフティカーランによる再開となりましたが、ほとんどパレードランのような走行でタイムアップとなってしまいました。そのころには太陽も富士山の影に落ち、気温もずいぶんと下がっていましたし、再開してもエンジンが始動できないマシンもあったようですから、まともにレース再開はできなかったように思えます。また、ガードレールの破損箇所も、タイヤバリアを応急的に置くのみだったので、万全とは言えない状態でした。まあ仕方ないですね。このまま終わってはずっと待っているファンもがっかりするでしょうし、少しでも最後走らせたいという思いがあったのでしょう。

 しかし、つくづく私はツイてないなと思います。公式テストは雨で、今回は折角晴れたのに今度はクラッシュで60周弱で終了。ことごとく撮影に関して運が悪すぎです。まあ、あのまま100周走ってたらSDカードの容量がいっぱいになっていたんですが。兎にも角にも、オフィシャルの皆さんはよく頑張ってくださったと思います。ありがとうございました。

 結果を見ると、混乱もありペナルティが続発。最後GT500は1,2位の2台がペナルティで陥落し、優勝はARTA NSXでした。

No.38 ドライブスルーペナルティ(SpR.27-1.3「給油中の作業違反」)
No.39 関口雄飛 ドライブスルーペナルティ(SpR.付則-5.3「赤旗中の作業」):未消化により40秒加算
No.37 宮田莉朋 ドライブスルーペナルティ(SpR.13-1.a.b「他車への接触行為」):未消化により40秒加算

No.56 藤波清斗 ドライブスルーペナルティ(SpR.付則-4.3「FCY中のスピン」)
No.65 篠原拓朗 ドライブスルーペナルティ(SpR.13-1.a「他車への接触行為」):未消化により40秒加算
No.48 田中優暉 ドライブスルーペナルティ(SpR.32-16.「スタート手順違反」)
No.55 木村偉織 ドライブスルーペナルティ(SpR.13-1.a.b「他車への接触行為」):未消化により40秒加算

とのこと。

(引用:

【正式順位結果】2022スーパーGT第2戦富士 決勝 | スーパーGT | autosport web

全然それまでさほど存在感も少なかったARTAでしたが、堅実に走っていたことも功を奏し、優勝となりました。まあ、規定周回数を走っていないため、ハーフポイントとなったようですが。GT300はTANAX GAINER GT-Rの10号車でした。BRZは3位。ポールトゥウィンならず。

 荒れに荒れたレース展開で、近年稀に見る荒れ具合でしたが、まあなんだかんだ楽しかったので良かったです。個人的には、室屋義秀選手のエアレースのデモフライトが一番盛り上がりました。レッドブル・エアレースは2019年に終了していたようですが、今年から別タイトルで再開。イギリスで今年7月8日~10日にグッドウッドで開催するとのこと。日本でやってくれれば絶対見に行きたいと思えるようなデモフライトでした。室屋義秀選手はLEXUS PATHFINDER AIRRACINGとして参戦するようです。また日本でやってほしいな。

 撮影に関しては、D810とSIGMA 150-600mm Sportsで挑みましたが、やはり厳しい。特にAFが追いきれない。AF-Cで3Dトラッキングモードで撮りましたが、ちょっとピントが甘い場面が多く、特に午前中の逆光の中ではなかなかむずかしかったです。午後になり、順光になると幾分か歩留まりは良くなりましたが。あとは連写が足りない。秒5コマですからね。D810って動体撮影に適したカメラではないですし、D850で向上したものの、秒7コマ。とはいえフルサイズ未満は嫌なので、ミラーレスに移行するか、D850買うかしかありません。まあD850が現実的なラインでしょう。

3号車。クラッシュしてしまいましたが、かなり気合の入った走りをしていました。レース開始直後、車高が低いのか、火花散らしながら走る様子を撮れました。

ダンロップコーナーで39号車のインに飛び込んで来たときはすごいと思いました…。流石にここで前に出ることはできませんでしたが、気合の入りようが伺えます。

3号車のクラフトスポーツZとそっくりな23号車MOTUL AUTECH Z。こちらはルーフが黒く、クラフトスポーツはヘッドライトが青いですが、パッと見の配色はそっくり。こちらはロニー・クインタレッリ松田次生というレジェンドコンビですね。

アフターファイヤゲットです。数少ないマザーシャシー車両です。今や新型86もデビューしていますが、こちらは前モデル。

カルソニックZ。やっぱこの青が印象的ですね。

R&D Sports BRZ。GT300ポールポジションです。BRZといえば、前モデルはトップスピードは劣るもののコーナーが得意なイメージでしたが、富士でもポールポジション取れるというのは、かなりポテンシャルの高さを感じます。2021年チャンピオンですし。ただ、エンジンが現行BRZに積んでいるFA24ではなくEJ20なのは、やっぱFAエンジンはまだレースには向かないのだろうなと勘ぐってしまいます。せっかく新型エンジンなのだから、こういうモータースポーツの場で活躍したらいいアピールになるとおもうのですが…。しかしスバルは結構人気チームで、応援しているファンも多いように感じます。

グッスマ 初音ミク AMG。言わずとしれた痛車マシンの原点とも言えるチームです。かつてはイカ娘やらエヴァやらいましたが、今は初音ミクとホロライブくらいでしょうか。グッドスマイルレーシング谷口信輝片岡龍也というドリフト出身ドライバーコンビで、もはやレジェンド枠とも言えるドライバーがいまだに現役でGTマシンを走らせていると思うとアツいですね。谷口信輝はタイヤの使い方がトップクラスに上手いと言われ、タイヤ無交換作戦を初めて敢行したのは谷口信輝だったような記憶。

Type-S顔になったNSX。だいぶ精悍な顔つきになりました。

ARTA NSX。今回の優勝チームです。AUTOBACS RACING TEAM AGURI。かつては土屋圭市がドライバーとして活躍していたこともある、大手チームです。手堅く勝利をつかむイメージ。

GR SUPRAです。他車とくらべて空力的に車体形状が有利らしく、トップスピードは有利らしい。Wedssportsはたしかポールポジション取った車両ですね。

ホロライブのフェラーリ。一応痛車枠?普通にフェラーリかっこいい。22号車のクラッシュで赤旗中断などのゴタゴタの中でタイヤがバーストしていました。

もう真っ暗ですが、3号車クラッシュ後のセーフティカーラン。こんな暗くてレースは無理ですよねえ。

まあなんだかんだ暗くなってからの写真もかっこいいですよね。

エアレースの室屋義秀選手のデモフライト。一番盛り上がった。富士山をバックにホームストレート上にローパス侵入。

白い富士山とスモークが映えます。

普通に山肌がバックに映るくらい低い。

旋回。

結構いい感じのアクロバットをしてくれます。一応エアレースのデモなので、アクロバットではないのですが、迫力は十分。

ホームストレート上のローパスからのハイレートクライム。

撚る。

ハイレート。

からのストールさせて上空で停止。

そこからの急降下。

室屋義秀選手の顔も見えるくらいです。

グランドスタンド側にコックピットを向けるように傾けながらローパス。

SUPERGTに来ておきながら、エアレースのデモフライトが一番盛り上がりました。また日本でやらないかなぁ。