表題の通りですが、CarlZeiss makro planar 50mm F2 ZF.2を買いました。コシナ製カールツァイスレンズの中でも、同じくMakro planarの100mm F2と併せて銘玉と名高いレンズで、価格.comにおいては37件のレビューがある中で平均評価星5.0となっている(つまり全員が星5という評価)など、とにかく評価の高いレンズです。
本レンズを買った経緯には、これまで買ったXマウントレンズの整理という意味合いと、切り札的高性能レンズの不存在がありました。
いままで買ったXマウントレンズを整理すると下記の通りです。
1.SIGMA 30mm F1.4 DC DN contemporary
3.TT Artisan 56mm F1.8
4.富士フイルム XF 16-80mm F4 R OIS WR
の4本。このうち、1.と2.のレンズについて、それぞれ焦点距離が7mmしか変わらず、35mm換算でも10mmしか変わらない。広角ならまだしも、標準域においてこの焦点距離の差はほぼ誤差であり、個人的に換算35mmという焦点距離な好きなため、SIGMA 30mm F1.4 DC DNについては最初に買ったレンズのためこの1本しかなかった時はよかったのですが、次第に使用頻度が低下しておりました。
また、TTArtisan 56mm F1.8も何となく中華レンズというところに魅力を感じず、得意でもない焦点距離だったことからほとんど使用していないという現状でした。
また、富士フイルムの16-80mm F4 R OIS WRについて、換算24-120mmでF4通しという頗る便利なレンズであり、この1本があればどうにでもなるのですが、一方で純正便利ズームということで周辺部の画質が良くないというネックがありました。
これら正直中途半端なレンズラインナップを整理し、切り札的解像度を持つレンズが欲しいと兼ねてより検討していました。
当初は、富士フイルムのXF 35mm F1.4 Rやフォクトレンダー NOKTON 35mm F1.4などXマウントネイティブのレンズを検討しており、特にXF 35mm F1.4 Rは割とマジめに検討していましたが、なんか違うなぁと考えていたところで、中野のフジヤカメラに行った際に、このCarl Zeiss Makro planar 50mm F2 ZF.2がネット上の中古価格より1万円ほど安く売られているものを見つけました。
以前より、本レンズは欲しいけど中古価格も高いし止めておくか...と考えていたレンズであって、懸念点は値段というところで購入を躊躇っていたレンズでした。そのレンズがこういった形で目の前に現れると、買っちゃいますよね笑。
本レンズは、Fマウント用のため、Xマウントへのマウントアダプターも併せて購入。合計しても6万円台前半でした。相場観としてはかなり破格です。店頭販売なので保証もありますし。マウントアダプターは店員さんに適当に見繕ってもらい、K&F conceptのものを購入。着けば何でもいいんです。

このマクロプラナーの最大の特徴は、なんと言っても金属ボディの高品位な質感に、ねっとり滑らかなフォーカスリング、そして何より高解像な写りの良さと、所有欲も写りの良さも得られるレンズとなっています。なお、MF専用レンズです。
本体は金属製らしくひんやりと、ややずっしりと重みを感じますが、重くて苦痛というよりは高級感を感じられ満足できるもの。ただ、グリップの浅いカメラだと、マウントアダプターの分フロントヘビーになるため重く感じるかもしれません。私は、X-T3には外付けグリップを付けていますし、α1で使うにしてもグリップは大型のため、問題はありません。前玉周辺のシルバーリムがかっこいいです。後継モデルとしてMilvusブランドで、モダンなデザインのものが出ており、こちらの方がデジタルに合わせた画質になっているようですが、クラシックで無骨なデザインの旧モデルのほうがいいですね。
そして何より程よい重さがあり、ねっとりとかつ滑らかなら回し心地のフォーカスリングが、写真を撮りたいという気分にさせてくれます。フォーカスリングを回して、一番端に当たった時のコツンという感触が、何となく作りの良さを感じさせてくれます。一応0.5倍のハーフマクロですがマクロレンズのため、フォーカスリングの回転角は大きいため、速写性には劣ります。一方で、正確なピント合わせには有利であり、まさにマクロレンズと言った感じ。
そして、絞りリングもカチカチと気持ちいいクリック感を以って回すことが出来、これまた気持ちのいいものです。レンズを前玉から覗くと絞り羽が動くという体験は、こういうクラシックなカメラだからこそで、現代のレンズは電子絞りですから、絞りリングを動かしてもそれが絞り羽に連動して見えるということは無いですからね。余談ですが、本マクロプラナーを含めコシナ製カールツァイスレンズにはFマウント、Kマウント、EFマウントがラインナップされていますが、このうちFマウントとKマウントには絞りリングがレンズにある機械絞りとなるものの、EFマウントは電子絞りとなるため、レンズに絞りリングがありません。今やほとんどの人がマウントアダプターでミラーレスで使うことと思いますが、EFマウント版のZEモデルを買う場合、電子接点着きのマウントアダプターを使わなければ、絞り値を変更できずずっと絞り開放で撮影する羽目になります。ZEモデルは比較的安く売っているのですが、注意が必要です。
早速マウントアダプターでX-T3に装着してみます。長さはマウントアダプターの分長くなるため、バランス面では劣りますが、SIGMAのArtラインレンズで鍛えられているため、全く苦に感じません。重量感もややフロントヘビーながら、SIGMA Artラインのレンズに比べたら軽量小型です。つまり問題ないってこと。なお、本レンズをα1に着けると、X-T3に比べて軽く感じますが、恐らくグリップの大きさによる差と思料します。
初のMF専用レンズで、躊躇いもありましたが、ミラーレスなので、ピーキング機能があり、撮影画面の拡大もできるため、一眼レフに比べればピント合わせは随分と容易です。ピーキングあってこそですね。一眼レフだったら、MF専用レンズを使いこなせずすぐ手放してたかもしれません。
写りは線が細く繊細で、高解像で抜けのいい写りです。たまらない。銘玉と言われるだけありますが、これはAPS-Cで使っているため、レンズ中心部の美味しい部分で撮っているというのもあるかと思います。
色味は、純正のXF 16-80mm F4 R OIS WRと比べるとかなりあっさりめです。同じく木々の緑を撮っても、16-80mmは彩度が高くくどい写りに感じ、フィルムシミュレーションをソフトにしていましたが、本レンズは結構あっさりした色味になります。ただ、色味が悪いということはなく、自然な色味とも言えます。
早速ですが、買った翌日に尾瀬ヶ原にハイキングに行き、本レンズ1本で撮影&ハイキングをしてきました。





木道の先に続く燧ヶ岳、咲き乱れるカキツバタ、広大な湿原、いずれも素晴らしい景色でした。
尾瀬ヶ原をひたすら歩く。合計で29,000歩ほど歩きました。
しかし、写りの方はどうでしょう。透明感と解像感あふれる素晴らしい写り。X-T3でもここまで写るんだなと、改めて実感しました。正直、XF 16-80mm F4 OISでは解像感はぱっとせず、まあ軽量で便利だしいいかーと思っていましたが、しかしこれだけ写るレンズを見ると、やはり楽しいですね。
銘玉と言われるのがわかります。素晴らしい質感の鏡筒、文句なく写る解像度、なによりカールツァイスという名前。全てが所有欲を満たしてくれ、撮る楽しさを思い出させてくれます。
本当に買ってよかったと思います。

Xマウントのレンズもだいぶ固まりましたが、それでも新しいレンズが欲しくなるのがレンズ沼の怖いところ。
今度は同じくマクロプラナーの100mm F2が欲しくなりました。