お久しぶりです。
先日、千葉県鴨川市にある、首都圏から最も近い棚田風景である大山千枚田に行ってきました。
大山千枚田とは、大山のふもとにある、円弧状の田んぼによって形成された棚田であり、古くは江戸時代以前から耕作が行われているとされています。今では棚田オーナー制度や棚田トラスト制度を設立し、棚田の保護活動に努めています。
まだ4月の上旬のため田植えはされていませんでしたが、雨水を貯めて水を張っているようで、すでに水は溜まっている状態でした。朝焼けや夕焼けのリフレクションは期待できるかもしれません。
早速現地の画像を。いかがでしょうか。圃場1枚当たりの面積の狭さに驚かされます。しかもその形も不揃いで、作業効率は悪そうで、農業経営は大変そうです。
概ねよかったですが、やはり私自身田舎生まれ田舎育ち、しかも米どころ出身なので、こうした田園風景は見慣れているためあまり心には響きませんでした。
ただ、首都圏から最も近い棚田里山風景ということで、日ごろビルに囲まれた都会の人には手軽な距離で憧れの田舎風景を味わうことができていいのかもしれません。
棚田という割には標高が低く、地形的なダイナミックさが物足りないような気がします。
個人的な感想ですが、農業収入というより、移住体験や棚田カフェの収入など、都会の観光客相手の収入が多いんじゃないかなーと思っています。もちろんこうしていかないと条件不利地域では農業経営は厳しいのでしょうが。
(参考画像:大正義、星峠の棚田新潟県十日町市にある星峠の棚田。地形的にもダイナミックで、奥行き感もいい。朝焼け、雲海の名所としても知られ、大河ドラマ「天地人」のOP映像にも採用されている。ここも条件不利な棚田だが、農村カフェなどの6次産業化はあまり見られず、農業経営に取り組んでいる。)
まあ田舎生まれ田舎育ちの人間がわざわざ関東に来てまで田舎風景を見る必要はなかったのかもしれません。というより新しい地にきてあらゆるものが刺激にあふれている中で、余りに見慣れた景色だったので、刺激が感じにくかったのかも。
それでも、千葉という地でもこうした棚田風景があり、保護活動に熱心に取り組んでいる人たちがいるということはいい勉強になりました。